名前の迷宮(4)
さて、ここまで来たなら、ものはついでといふこともある。
植物名についても書いておかう。
カジイチゴは構苺と書く。
これは山渓版「日本の樹木」によつてゐるのだが。しかし本当か。
カジイチゴはカジノキに似てゐるから「カジイチゴ」の名があると教へられたが、同書で「カジノキ」を調べると、「カジイチゴ」とは似ても似つかぬものであり、さらに「カジノキ」は「梶の木」である。
それでは「カジノキ」ではなくて「カジカエデ」に似てゐるからではないかと、これは自然のなりゆきといふものである。
カジイチゴの葉は「3ないし7裂する」と同書にあり、実見もしてゐる。これは楓の葉に見立てるに充分だらう、からだ。
ところが驚くべし、カジカエデは「梶楓」なのである。
ここまで来ると山渓版「日本の樹木」の「構苺」は「梶苺」のあやまりではないか、と即断しさうになるが、ところがこれがさうでない。
結論を言へば「日本の樹木」は誤つてはゐない・・・と、思はれるのである。
「梶」とは「こずゑ」のことであり、そして「構」は「カジノキ」のことである。何だかよくわからないが、ここで「梶」と「構」はみごとに接点をみただらう。みないかな?
さういふ訳で、「梶苺」でも正しいのかも知れないが、「構苺」の正しさは揺るぎないのかもしれないと思ふ、今回のいちご考である。
しかし「カジノキ」「カジカエデ」「カジイチゴ」に共通する「カジ」はどこがどう共通してゐるのかは、不明である。
まさか、みんなこずゑがあるではあるまひな。
テクノラティプロフィール

さて、ここまで来たなら、ものはついでといふこともある。
植物名についても書いておかう。
カジイチゴは構苺と書く。
これは山渓版「日本の樹木」によつてゐるのだが。しかし本当か。
カジイチゴはカジノキに似てゐるから「カジイチゴ」の名があると教へられたが、同書で「カジノキ」を調べると、「カジイチゴ」とは似ても似つかぬものであり、さらに「カジノキ」は「梶の木」である。
それでは「カジノキ」ではなくて「カジカエデ」に似てゐるからではないかと、これは自然のなりゆきといふものである。
カジイチゴの葉は「3ないし7裂する」と同書にあり、実見もしてゐる。これは楓の葉に見立てるに充分だらう、からだ。
ところが驚くべし、カジカエデは「梶楓」なのである。
ここまで来ると山渓版「日本の樹木」の「構苺」は「梶苺」のあやまりではないか、と即断しさうになるが、ところがこれがさうでない。
結論を言へば「日本の樹木」は誤つてはゐない・・・と、思はれるのである。
「梶」とは「こずゑ」のことであり、そして「構」は「カジノキ」のことである。何だかよくわからないが、ここで「梶」と「構」はみごとに接点をみただらう。みないかな?
さういふ訳で、「梶苺」でも正しいのかも知れないが、「構苺」の正しさは揺るぎないのかもしれないと思ふ、今回のいちご考である。
しかし「カジノキ」「カジカエデ」「カジイチゴ」に共通する「カジ」はどこがどう共通してゐるのかは、不明である。
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