ブレリアスとシギリージャ【いくつかのトーケの解説(2)】

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ブレリアスとシギリージャ

いくつかのトーケの解説(2)
 トゥリアーナは、ソレアレスを発展させたもののうちの主要なもので、その種類は二十以上あります。
 私にとってブレリアスは、フラメンコで最も激しいリズムです。そして完全さを保つのが、最も難しいものでもあります。
 私はこれを半音調、つまりフリージアン旋法のAで演奏したいと思います。激しさ、気分、興味といったものを醸すために。
 もっとも、どのような調でも演奏できますが。ブレリアスは様々な気分で演奏できます。
 ゴルペ(打音)、田園風味、これらはディエゴ・デル・ガストールがしばしば用い、伝統的フリージア旋法の進行に従い、減和音や増和音を用いる現代的スタイルに見出されます。

 現代的な音の多くは、例えばG7とF7のようなコードを繋ぐために作られたものです。
 伝統的なDm、C、Bb、AにDm、G7、C、F7、Bb、Aという進行が加えられました。
 パコ・デ・ルシアは和音のこの型式を殊に好んでいます。
 一方ホァン・マヤは1960年代のマドリッドのプロフェッショナルの典型的な型のブレリアスのリズミカルな演奏と力とを有しています。
 ホァン・マヤとマノロ・サンルーカルの伴奏でラ・パケーラが歌っているブレリアス“あなたの感覚を打ち砕く”を聞けば、これがフラメンコの言葉だという気になります。
 ブレリアスはソレアを主としてヒターノの半音階を好んでいたヘレス・デ・ラ・フロンテラによって、より速いテンポで演奏され作られたものです。
 シギリージャは歌の場合でも、演奏でも、踊りの場合でも、フラメンコの中で最も深遠なものです。
 シギリヤスの歌には音楽に可能な最も胸を打つ悲しみの激しさ、深さを聞くことができます。
 これは私的なホエルガで、ごく稀に生まれるものです。そこでは全ての臨席者が、血の中に音楽を持っている純粋血族のアフィショナードであり、それらの殆どはタブラオの商業主義に染まらないものです。
 今日の現代的なコードは、シギリージャの深刻な響きを稀薄にしています。
 華やかなかき鳴らしは、シギリージャをだめにします。このコンパスは12拍で、これもやはり通常半音階で演奏されます。
 偉大なギター奏者の中でもニーニョ・リカルドは多くの優れたファルセータをシギリージャに残しました。
 リカルドやメルチョール・デ・マルチェーナやアンドレス・エレディア、ディエゴ・デル・ガストール、それにマノロ・デ・ウェルバのような古い世代のギター弾きは、シギリーヤスのカンテや古風なギター曲に良く合った、闘争的ないささかの荒々しさを加味しています。

 今日では技巧の練磨で、ギタリストとしては優れているかもしれません。またコンパスも、より正確になっているかもしれません。
 しかしかつてのシギリージャのドゥエンデに匹敵するほどのものを作り出していないように見受けられます。
 リカルドはシギリージャのコンパスの気分を損なうことなく、量られた長さで短くコードを止める術を心得ていました。これが本物のフラメンコのテンポを考慮した演奏なのです。
 私がそのカンテのリサイタルを聞いたこともある、偉大なジプシーのカンタオール、ラファエル・ロメロが私に語りました。
 クロ・デ・ラ・ヘロマは最も野性的で土臭いセギリーヤスのギター弾きでした。
 ラファエルの伴奏をしていたサビカスが、彼の足下にひれふした程に、リズム感、親指の使用に優れていました。
 サビカスはアメリカに発つ前に、彼を聴いたのでした。そしてクロの名は、今もなお記憶されているのです。
 シギリージャは、セビリャの田舍で最良の歌われかたをします。就中マイレーナ・デル・アルコール、ウトレーナ、マロン、レブリーハ、マルチェーナそして―――無論、近代的なアパートメント地区になる以前のトゥリーナに於いての話しです。


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