ソレアレス【いくつかのトーケの解説(1)】

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ソレアレス
いくつかのトーケの解説(1)
 トーケ・ア・コンパス:ソレアレス、ブレリアス、シギリーヤス
 トーケ・リーブレ:タランタス、マラゲーニャス、グラナディーナス
 先ず、ソレアレスは私の生涯において、演奏された音楽では最もすぐれたトーケだと思われます。しかし私はこの点に関して、以前に発表したことはありません。
 私の体験から言って、ソレアレスはクアドロで最初のバイレとして用いられながらも、即座に深刻な雰囲気を醸し出します。
 これはまたギターの習い始めには、良き教材となるトーケであります。その3拍目、6拍目、8拍目、10拍目、12拍目が強拍される12拍のコンパスは、同様な他のスタイルの母体であるからであります。
 ブレリアスもアレグリアスも、またグァヒーラスやペテネーラスもその異なったコード進行と気分とによってソレアレスとは全く別物に聞こえますが、それでもリズムのパターンは同一のものを基本にしています。

 ソレアレスはフリージアン旋法によって演奏されます。それは“ミ”即ちEを基本としてE、F、G、A、B、C、D、Eの音階を、まだ“ラ”即ちAを基本としてA、Bb、C、D、E、F、G、Aの音階を形成します。これらは長音階でも短音階でもありません。更にミのコードはラ短調(Am)の継起、ソ(G)、ファ(F)、ミ(E)では非常に有力なものであります。
 ミ(E)を主音としてラ短調(Am)でないものは、フラメンコとは異なった何物かと云うことができます。

 ソレアレスやソレアの気分(アイレ)は、ソルダード即ち孤独や寂しさを意味するものを大衆化したものであり、荘重にして威厳があり、リズムを保って繰り返します。
 ソレアレスの最も深い演奏スタイルとしては、華やかなかき鳴らしはすべきではありません。
 ゆっくりと、しかし脈動するが如くに奏でられるべきです。三番目もしくは六番目に余りに多くのクラシックの和音を用いることは、ホンドな気分を減殺します。
 フリージアン旋法やムーア風の響きと、勿論それでいて、アラビア風が過多ではいけないのですが、豊かな土着的気分によって、その根本的なものは保たれるのです。


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