フラメンコギター(ギターメソッド-2)

ここでは、 フラメンコギター(ギターメソッド-2) に関する情報を紹介しています。
フラメンコギター
(1) コンパスとギター
(承前)
フラメンコギター
 フラメンコギターはスペインの'古典的な'ギターと、構造において多くの点で類似性を有しますが、重要な違いもあります。

 楽器の側面と背面には、古典的なギターの良品で使われている、濃い色のパロサント(ブラジルの紫檀)ではなくて、明るい色をしたスペインの糸杉が使われています。

 この、わずかに異なる木の厚み、楽器内部の力木の貼り具合で、古典的なギターの柔らかい響きと比較すると、フラメンコギターは弾弦に対する反応の速さで、特徴のあるトーン、より鋭い、輝きと活気のある音が得られるのです。

 弦をぴんと張ることに向いた、歯車仕掛けの糸巻の代わりに、フラメンコギターは伝統的に黒檀のペグを備えています。多くのフラメンコギターには、今日、歯車仕掛けの糸巻がつけられています。しかし、一部のフラメンコ演奏者は、まだペグの方を好んでいます。ペグは、糸巻きよりも軽く、耐久性があり、ある人たちはこれがフラメンコトーンをもたらすと主張しています。

 フラメンコギターもこの頃は、古典的なギターのように、きめの細かいドイツのえぞ松(トウヒpinabete)で作られます。ときにはカナダの杉材でも作られます。ネックは杉か硬材で、指板は黒檀です。ブリッジはパロサント(palo santo)です。ナット(ブリッジサドル)は、スペイン語でhuesosと呼ばれる骨製です。

 フラメンコギターはゴルペ板とかタッピングプレートと呼ばれる、右手の爪と親指から表面板のデリケートな表面を保護するためのプレートが取り付けられています。
 以前はそれはプラスチックか真珠層の不透明なものでしたが、今日では透明なプラスチック製です。

 メーカーの中にはポリウレタンラッカー(たいてい深いオレンジ色をしている)が、広く使われていて、ボディーとネックが強く輝かしい艶をもって仕上がるのですが、他の一部のメーカーは、まだ淡い色に着色される、古くからあるやり方で、それほど強健でない酒精ワニスを好んでいるものもあります。

 フラメンコギターの'作動'と応答は、古典的なギターよりも敏感です。この敏感さが、輝きのある音と、攻撃的な響きのある音を発する要因となるのです。ブリッジが低くしつらえられ、指板は共鳴板の上で傾いているので、弦は指板により近くなります。

 最近になりフラメンコギターに加えられた改良点は、'guitarra negra'と呼ばれる、側板と裏板にしくまれたフラメンコ仕様に構成されるパロサントの器具です。そうして作られた大きなトーンと、音の遠達力で、フラメンコ独奏家に人気がありますが、伝統的なフラメンコギターが持っていた音の明るさや、素朴さは失われました。


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